ソフト認知の壁
動画ページ【定期セミナー講演】「脊柱管狭窄ラベリング症例(高齢女性)におけるトップダウン回路の軌跡」①~②全26分
概要 80代女性が疼痛性側弯と耐え難い右下肢の痛みを訴えて、整形外科での白衣ラベリングを受けた症例。筆者と長い付き合いの患者で、家族ぐるみでの通院を10年以上続けており、「ソフト論に対する理解がある」と勝手に思い込んで […]
ソフト認知の壁~日本人の認知的柔軟性~
痛みに対しては、侵害受容器の反応が絶対的なものではなく、脳の次元を踏まえた相対的な視点が求められる(これも絶対医学から相対医学へのシフトのひとつ)わけですが、既存のハード論から脱却してソフト論に軸足を移す、いわば認知の切り替えに対しては、これを阻む巨大な壁がいくつも存在しています。
ソフト論/ハード論とは何か?~その原点にある痛みのパラダイムシフト~
痛みは組織の障害を知らせる警告シグナルと、同役割をもたないシグナルの二種類に大別されます。前者の痛みをハードペイン、後者の痛みをソフトペイン、両者の混成痛をハイブリッドペインと命名したことが、ソフト論/ハード論という用語の起源になります
動画ページ【定期セミナー講演】「認知的柔軟性とは何か?」全17分
人間は思考回路の効率化を優先させるため、対称性バイアスに象徴されるように認知的柔軟性のトレードオフを既定にしていますが、これは同時に思い込みや先入観の源泉となっており、ヒトの思考は一面的に鳩より劣る部分があることが証明されています。謙虚さを失った医療者は、どれほどに立派な肩書を持っていようとも「認知的柔軟性がない」と評価されるのです
動画ページ【抑うつ症例に対する心身統合療法~リアル診察場面~】英語字幕版あり
概要 動画を見て頂ければ一目瞭然ですが、ボディワークとカウンセリングの両刀使いだからこそ知り得る世界があり、そこに広がる景色の向こうに心身統合療法士の未来を見通すことができると思います。 動画内では、施術前後の自律神 […]
動画ページ【定期セミナー講演】「ファシア性ハードペインに対する動的時間軸による考察」全24分
概要 胸痛と息苦しさを訴えて受診した症例について、その興味深い予後を報告し、ファシア理論と整形でのトリガーポイント注射の違いについて解説。 さらに講師自身が「これぞまさしくファシア由来の侵害受容性疼痛!?」を体験。そ […]
動画ページ【定期セミナー講演】「麻痺所見と変換症の関係性~整形と精神医学の統合に向けて~」①~③ 全60分
概要 当会はこれまで長きにわたってハード論における神経学的検査の矛盾を指摘してきました。画像所見と神経学的所見が完全に符合する症例は極めて少ないという事実関係は、多くの現場で直視されることなく、画像偏重のラベリングが続 […]
ソフト論への入口~ノーマン・ドイジ氏の功績~
ソフト論とハード論の違い ヒトのシステム中枢はその大半が脳にあるため、当会が使用するソフト論という用語は事実上“脳の働き”を指します。他方、ハード論は臓器医学に象徴されるように“各臓器の働きだけ”を追究する理論体系です […]
絶対医学から相対医学へのシフト❹~線形科学と非平衡開放系の同時併存はあり得ない~
「絶対医学から相対医学へのシフト」シリーズ❶〜SDGs+M(医療版SDGs)という視点~❷〜ワクチン集団接種について考える~❸〜運動器外来におけるミスリード“絶対矯正”~❹~線形科学と非平衡開放系の同時併存はあり得ない~ […]
動画ページ【患者向け教材ビデオ~認知の壁を乗り越えて頂くための最強ツール~】①~③ 全90分
主にNHKが放映した番組を軸にして、脳と痛みの関係および脳膚相関、さらにBReINの実際(セミナー動画等)などを紹介した患者向け教材ビデオ。総じてテレビという情報媒体の影響力は強力ですので、我々が個人の言葉で100時間解説するより、テレビを1時間観ていただいたほうがよほど患者の理解は深まる。国民のペインリテラシーを向上させるためには、テレビというツールは欠かせない。
動画ページ【定期セミナー講演】「相対性理論と認知科学を学ぶ意義はどちらも同じ」①~② 全25分
物理学者はアインシュタインの登場によって「直感に反する認知の壁」を乗り越えてきたが、医療者においても同様のプロセスがあって然るべき…。両者に共通して言えることは「相対的な視座を手に入れること」であり、これが「個体者重視の視点と見事に重なる」という講義。
絶対医学から相対医学へのシフト❸〜運動器外来におけるミスリード“絶対矯正”~
~ 「絶対医学から相対医学へのシフト」シリーズ❶〜SDGs+M(医療版SDGs)という視点~❷〜ワクチン集団接種について考える~❸〜運動器外来におけるミスリード“絶対矯正”~❹~線形科学と非平衡開放系の同時併存はあり得な […]
動画ページ【定期セミナー講演】「境界意識仮説(DMNゲーティング理論)~痛みの臨床に横たわる超個体差という前提~」 全22分
「ゲートコントロール理論(脊髄後角説)」は創薬に都合がいい、絶対医学との親和性がある(個体差を無視)という側面があり、現在も尚支持されていますが、脳科学の羅針盤(最新知見)は中枢仮説の方角、引いては当会が唱える相対医学(超個体差)の方角を示しています。