関節運動学&関節神経学を起点にして中枢理論に辿り着くまで

AKA博田法 博田節夫 三上敦士
1995年日本のリハビリテーション医学会において、講師からマイクを受け取る筆者(右側)
1990リハビリテーション医学のワークショップに参加しつつ、回復期リハにおける徒手技術の臨床研究をスタート。
1994
日本接骨医学会において「関節運動学的アプローチによる単純性仙腸関節炎の診断と治療」を発表し、千葉県内の整形外科においてコメディカルによる自主的な勉強会を発足させる。その後も3軒の整形外科において同様の勉強会を主宰。
2003「関節運動学に基づく総合臨床プロジェクト」スタート。接骨師でありながらも 整形の副院長という要職に就いたのを機に、あらゆる臨床-新鮮外傷から回復期リハに至るほとんど全ての保存的治療-に関節運動学的アプローチを試行していく診療体制を構築(総勢11名によるコメディカルチームを束ねつつ、整形外科プライマリケアでは前例のない取り組みを主導)。
2005総合臨床プロジェクトの結果、外傷に関わる痛みは純然たる侵害受容性疼痛という概念だけでは現象の全てを説明し切れないこと、entrapment neuropathy (絞扼性神経障害)における理学所見(痛み、しびれ、筋萎縮等)は術中に観察される神経変性レベルと完全に符合しないこと、その他多くの骨関節疾患においても成書の記述と現実の臨床のあいだに明らかな径庭があることが見出される(※)

(※)…その理由として当時の整形関連の成書は99%外科(執刀医)の視点で執筆されており、保存療法の観点から編纂されたものがほとんどなかったこと、また慢性痛に対するEBMが極めて未成熟であったこと、接骨医学においてもその性格上、慢性痛に焦点を当てた学術書が存在しないことなどが挙げられ、当時こうした医学的背景に昭然たる認識を持つに至る。

2006勉強会メンバーが増えたのを機に、正式に「関節運動学研究会(AKG)」を発足。
2008ANT(関節神経学的治療法)を痛みの治療に応用したところ、外傷痛、関節拘縮、アロディニア、自律神経症状等々に対する即効的かつ截然たる効果を確認。これを契機に関節受容器の反応(関節反射)を追究する臨床スタイルにシフト。
2009ANTの臨床データを解析した結果、整形外科学およびリハビリテーション医学における関節拘縮の概念が本質的に誤っていること、すなわち関節拘縮は末梢(デバイス)の問題ではなく、中枢プログラム(ホストコンピューター)の問題であること、および“ニューロリハの嚆矢”とも言うべき概念に逢着。
2010ANTの臨床研究を続けた結果、「その効果発現の場は“末梢”ではなく“中枢”にある」という確信に至り、「痛み記憶の再生理論」をAKG研修会にて講演。「関節への微弱かつ繊細なる徒手的介入は深部感覚を刺激することによって脳可塑性(神経可塑性)を促す」というそれまでになかった概念を発表。
2011「関節近傍の皮膚および骨への同時多発的な極微刺激が脳可塑性を促す」という解釈の下、治療名称をBFI 【ブレイン・フィンガー・インターフェース(脳と手指を繋ぐ技術)】とし、同時に研究会の名称をBFI研究会に改める。
2012ネット上に「痛み記憶の再生理論」を公開。
2013関節神経学-関節受容器の機能と組織学的証明-に独自の視点を加えた『関節受容器によるフィードフォワード制御理論』を発表。
2013地震工学における建築学の視点で捉えた人体脊椎機能-脊椎は脳を守る骨格ダンパー-を出発点にして、椎間板の医学常識を根底から覆す新理論『椎間板のパラダイムシフト-トランス・ファンクション理論-』を発表。
2014脳の安静時に活動する“デフォルト・モード・ネットワーク”。いまだ謎に包まれているこの回路に関して新仮説を第23回定期研修会において発表。

演題『痛みの謎を解くカギは“デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)”にある!~DMNゲーティング理論~』

意識と無意識の境界にあるネットワークチャネルともう言うべき回路がDMNであり、これが“意識⇔無意識”における情報伝達を調節している-。当会はこれを“境界意識”と呼ぶ。ゲートコントロールのメインホールは脊髄後角ではなく、脳にある!

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